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ともさんの練習ノート(2014-05-24)

昨日は、「Swinging Baroque」曲集から、シャルパンティエの"Prelude"、そしてバード「三声のミサ曲」から"Agnus Dei"。

「Prelude」は、シャルパンティエの「テ・デウム」の序曲をジャズ・スキャット風にアレンジしたものです。わずか楽譜4ページの曲なのですが、やれ繰り返しだダル・セーニョだと、譜面の進行がややこしい。でも、ようやく曲として形になってきて、本来の速いテンポで歌っても雰囲気が出るようになりました。(表現としてはまだまだですが・・)

「Agnus Dei」は、わたし達はChester Music版の楽譜を使っています。現代の合唱練習用に編集し直されているのですが、17世紀初頭のルネサンス様式のアカペラ曲ですから、やっぱりなかなか難しい。とくに、各フレーズの入りのタイミングと、強拍の位置でしょうか。

この時代は元々、楽譜に小節の区切りを示す縦線(小節線)がありませんでした。Chester Music版では、一応、現代の棋譜法に従って4拍子の小節線が入っているのですが、実際には各声部のメロディが持つ、固有のフレーズの中で強弱が決まります(強拍の位置も、一応簡単な記号で付記されていますが・・)。

だから、1,2,3,4と拍子をとりながら、上声部の旋律に合わせて歌う、という普通の合唱風のやり方をしようとすると、かえって訳が分からなくなります。自分固有の旋律を頭の中に保持して、他声部を聞きながら入る、という、対位法的な演奏法が求められる訳です。しかし、ぴったりとハモると、これほど美しい音楽はない。いやー、勉強になるなあ(^^;)。



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