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昨日の練習から、吉村邦順さんがアンサンブル・ハイブリッジに助っ人として参加されました。11月24日の演奏会まで、一緒に練習し、一緒に歌っていただくことになりました。ちなみに吉村さんは、小生の昔からの古い友人でもあります。

彼はもともとテナーの歌い手ですが、器用な人なのでバリトンもバスもこなす、ちょっとしたマルチ・タレント。という訳で、現在、わずか5名のアンサンブルで最も声が手薄なパートを歌っていただきます。

昨日の練習は、吉村さん、高戸さん、松尾さん、佐藤の4名でしたが、さすがに声がしっかりして、バードの「三声のミサ」も、「Swinging Baroque」も、すごく音楽として厚みが出てきました。こうなると、練習にもさらに張り合いが出るというもの。演奏会までが楽しみです。


昨日は、用事で神戸にいらっしゃる鈴木さんを除く4名全員が参加しました。11月末の本番まであと2ヶ月ちょっと。これからはだんだん練習も上り坂(上り調子?)ですね。

ところで、例によって発声の話をします。高橋先生がよく、唄っている最中にぼくらに指摘されるのが、「そのままの位置でいて」という一言。これって、文章だけでは分かりにくいと思いますが、同時に必ず指先が喉を指しています。つまり、高い音を出したり、音程が跳躍したりする際に、“喉の位置を上に吊りあげてはいけない”ということを言われるのですね。

我々は、高い音を出そうとするとき、ほぼ無意識に、声帯を上に持ちあげようとします。それをやめて、中声や低声と同じところに声帯を置いたまま歌いなさい、と。そういう注意です。

ですが、これがとっても難しい。ちょっと試してみると分かりますが、高い音はどうしても緊張します。緊張すると喉が上がってしまう。それを上げるなって言ったって、あんた。

まあ、それがどうかすると、すらっと出ることがある。うまく緊張がはずれた時ですね。まわりで聞いていても、「ああ、今の高音は自然だしずっと響きが良いな」と感じます。でも、“意識して緊張をはずそう”ということ自体、なんだか無理がある。次の回は、また上がってしまったりする。

これを防ぐメソッドとして、高橋先生がしばしば指導されるのが、ファルセットの練習です。発声練習で、我々に、バスだろうとバリトンだろうと、裏声を出せと要求する。最初、なぜこんな練習をされるのか分かりませんでした。それがあるとき、
「ファルセットを出すときには声帯を下ろしたままで誰でも歌うでしょ? 高音でも反射的に喉を持ちあげないようにする練習です。」
と説明されて、疑問氷塊。

爾来、ファルセットを積極的に取り入れています(てか、自分はトップテナーだからファルセット当たり前なんですが・・)。