本日 0 人 - 昨日 117 人 - 累計 56943 人

ともさんの練習ノート:ゲネプロ(2014-11-15)

アンサンブル・ハイブリッジの練習、今日は演奏会場の荻窪教会で本番前の会場合わせ。いわゆる「ゲネプロ」でした。

 荻窪教会 杉並区荻窪4-2-10 Tel:03-3398-2104
 演奏会は11月24日(祝)15時〜です(開場14:30)

荻窪教会は荻窪駅南口下車、徒歩5分程度のところにある、小さいけれどもとてもすてきな教会です。中に入ると天井が高い上に、トップライトがうまく空の光を取り込んでいて、今日のように秋の日の青空が広い朝は、隅々まで明るくてとても美しい。建築的にも、工夫して上手に作っています(というのは、バリトンで建築家の木村さんの評)。

ゲネプロですから、本番と同じ順番でさらっていきます。最初に、「希望の島」「お爺さんの古時計」「三羽の烏」などの日本語の歌。ついで、「ともしび」「しずけさ」などのロシア民謡。

後半は、バード「3声のミサ」から、Kyrie, Sanctus, Agnus Dei。
さらにラモー「夜への賛歌」、"Swinging Baroque"曲集からバッハ「Anna Magdalena」(いわゆるメヌエット)、そして最後はシャルパンティエ「Prelude」(テ・デウム序曲)。プレリュードでコンサートを締めるというのもなんだかおもしろい曲順ですが、しっとりと始めて最後は祝祭的に終わりたい、という気持ちでこうなった次第。

まあ、練習会場での録音を今、聞き直してみると、まだまだ改善すべき余地は多々あるものの、いい曲が多いかな、と思います。ま、本格的な音楽ファン・声楽マニアには少し物足りないかもしれません(編成も全部アカペラだし大曲もないし)。しかし、やさしい曲を一つ一つ丁寧に歌うのだって、やはり合唱の楽しみの一つかと。

とくに、バード「3声のミサ」は、さすが音楽史に残る傑作だけあって、わずか3声部なのに本当にハーモニーが美しい。ポリフォニー音楽の一つの完成形だ、とあらためて思います。作曲者のバード自身は、英国国教会のトップである王立礼拝堂のオルガニストでありながら、同時に迫害されるカトリック教徒として密かにラテン語のミサ曲を作り続けていた訳です。だから、歌っていると、彼独特の甘くてちょっと哀調を帯びた旋律の中に、ときどき強く悲痛な希求を感じることがあります。最終曲Agnus Deiの後半、"Dona nobis pacem"、我らに平安を与えたまえ、などはその箇所でしょう。そういうところが、少しでも伝わればいいな、と思います。



コメント
name.. :記憶
e-mail..
url..

画像認証
画像認証(表示されている文字列を入力してください):